太陽光発電システムでは太陽から電気を作り出しますが、その際、発生するのは直流電流です。それを家庭で使える交流電流に変換する機器が、パワーコンディショナーです。技術的には太陽光パネルで発電した電気は、まず効率制御部という箇所に送られ、そこからパワーコンディショナーに移動します。また、略してパワコンとも呼ばれるこの装置はインバータの一種で、これがないと太陽光発電で生み出した電気を家庭内で使用できません。
通常は太陽光パネルのメーカー純正品を使用しますが、互換性さえあれば、パネルとパワーコンディショナーのメーカーが異なっても構いません。ただしパワーコンディショナーはあくまでも変換器であり、実際に電気を生み出すのはパネルの方です。太陽光パネルから送られてくる電気をチェックして変換するため、施工会社と相談して、機器同士の相性が良いものを選ぶと良いです。価格の方は、例えば4.0kWのパワーコンディショナーで日本の大手メーカーのものであれば、およそ30万円前後が相場となっています。
海外製であれば、これより安価な場合が多いです。その他、屋内設置タイプと屋外設置タイプがあり、屋外に置く方が、騒音などを気にせずに済みます。また10年から15年に一度はメンテナンスをし、劣化している場合は修理や交換が必要になります。メーカーによって様々な保証が付きますので、契約前に保証内容の詳細をしっかり確認するべきです。